未収金対策と医療通訳の費用で「公的補助の仕組み検討を」~日医・外国人医療対策委|業界ニュース

医師の求人・転職・アルバイトはマイナビDOCTOR

未収金対策と医療通訳の費用で「公的補助の仕組み検討を」
~日医・外国人医療対策委

マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
外国からの訪日旅行客の増加にともない、対策が急がれるのが未払い医療費(未収金)の問題です。医師が自ら費用と支払方法について説明し、治療前に合意をとることが推奨されていますが、緊急重篤患者の場合は事実上事前合意が不可能となるため未収金の発生は免れ得ません。未収金のリスク対策として、公的補助を中心とした基金などの仕組みづくりが提案されていますが――さまざまな課題があり前途洋々とはいかないようです。

5月22日の定例会見で中間答申の概要を説明する松本吉郎常任理事
5月22日の定例会見で中間答申の概要を説明する松本吉郎常任理事

日本医師会は22日、会内の「外国人医療対策委員会」がまとめた中間答申を公表した。訪日旅行客など外国人患者の診療でしばしば問題となる未払い医療費(未収金)と医療通訳にかかる費用に関して、公的補助による医療機関への支援の仕組みを検討するよう提言している。

未収金対策では、医師自らが治療を提供する前に費用と支払い方法について説明し、合意を取ることが必要としている。ただ、緊急重篤な患者に事前合意を取ることは事実上不可能となる。

中間答申では、公的補助を中心とした基金などの仕組みにより、訪日外国人が加入する旅行保険の適用外となる医療行為(分娩など)が未収金となった場合の医療機関のリスクを軽減できると期待を示している。一方で、外国人患者が加入している保険が償還払いだった場合は、その場で支払われないため未収となるリスクが残るといった課題も指摘している。

医療通訳の確保にかかる費用など診療費以外の追加コストについては、保険診療においても患者に請求できる。しかし、厚生労働省が2018年秋に実施した調査では、訪日外国人旅行者に対して通訳料を追加請求している病院は約1%にとどまっていた。

中間答申では、保険診療の自己負担に比べて高額になる通訳料の請求は事実上困難であるとした上で「負担に耐えられる規模の医療機関だけが外国人に対し医療を提供できることになる」と問題視。外国人患者に対応できる医療機関を増やすため、医療通訳にかかる費用についても公的な補助を検討すべきとしている。

出典:Web医事新報

RECENTLY ENTRY最新記事

RECOMMEND ARTICLEおすすめ記事

CATEGORY記事カテゴリ

医師転職ナレッジ
意外と知らない医師の転職市場。ここでは、医師の転職市場全体の動向や、診療科目別のトレンドなど希望のキャリアを実現するナレッジを紹介いたします。
医師の現場と働き方
このコンテンツでは、勤める環境によって、医師がどんな働き方になるのかをデータや現場レポートを交えて紹介いたします。
DOCTORY(ドクトリー)
「Doctor=医師」+「Story=物語」+「Victory=成功、喜び」から成る造語です。第一線で活躍される先生方のキャリアや生き方に関するお話をうかがい、若き医師たちの指針となるようなメッセージをお届けします。
スペシャルコラム
最新の医療関連情報はもちろん「開業」のヒントや「お金」の話など、医師のライフスタイルを豊かにする情報満載。
世界の医療NEWS
世界の医療ニュースの中から、厳選した記事をギュッと凝縮して紹介します。1日数本を1分で、サクッと読むことができます。日々の情報収集、話のネタ探しにお役立てください。

求人検索

まずは【勤務形態】を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

※都道府県は3つまで選択可能です。

条件を選択してください

※市区町村は5つまで選択可能です。

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

※都道府県は3つまで選択可能です。

条件を選択してください

※市区町村は5つまで選択可能です。

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

※都道府県は3つまで選択可能です。

条件を選択してください

※市区町村は5つまで選択可能です。

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください

条件を選択してください