医師は転職エージェントをどう活用しているのか?【実態調査】|医師転職ナレッジ

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医師は転職エージェントをどう活用しているのか?【実態調査】

医局に所属することなく自らのキャリアを切り拓こうとする医師が増えている昨今、転職活動をサポートしてくれる転職エージェントを活用する医師も増えています。今回、エージェントサービスを展開するマイナビDOCTORが医師を対象に行った独自のアンケート結果(N=468)をもとに、「医師が転職活動の中でどのように転職エージェントを活用しているのか」についてランキング形式で紹介します。

<この記事のまとめ>

  • 医師が求人を探す方法は依然として「医局の紹介」が主流。医局に所属しない医師は転職エージェントを活用するケースが多い。
  • 医師は転職エージェントに対し「求人の質」と「求人の量」を最重視。
  • 登録転職エージェント社数は「1社」が最多。応募先を決めずに「とりあえず登録」する医師も少なくない。

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1.医師が求人を探す方法ランキング

昨今は転職サイトなどで求人情報を気軽に検索できますが、日々の業務で多忙な医師にとって膨大な情報の中から探し出す作業は苦痛にもなり得ます。実際、医師は転職先やアルバイトの求人情報をどのように探しているのでしょうか。

■医師が求人を探す方法【トップ5】

第1位 医局の紹介 51.90%
第2位 紹介会社を使って応募 40.40%
第3位 知人の紹介 39.70%
第4位 自分で直接問い合わせして応募 12.40%
第5位 インターネットの求人広告を見て応募 10.50%

複数回答可、N=468、マイナビDOCTOR調べ

アンケートによると、転職を考える医師が求人情報を探す手段として最も多いのは、「医局の紹介」(51.9%)であることが判明しました。医局の影響下にある医療機関の人事は医局が握っていることが多いため、昔から医師の転職といえば当然のように医局が関係してきました。現在も依然として医局からの紹介を受けて勤務先が決定されたり、アルバイトをしたりするケースが多いことがわかります。

一方で、近年では医局の影響力が弱まっていたり、そもそも医局制度を持たない大学病院が徐々に増えてきつつあり、医局に所属しない医師も珍しくなくなりました。そのような医師は医局からの紹介が期待できないため、「紹介会社を使って応募」(40.4%)することが多くなるのでしょう。「紹介会社」とはいわゆる転職エージェントのことで、転職相談や希望する求人情報のピックアップ、面接日程の調整、勤務条件や待遇面のすり合わせなどを担当者がサポートしてくれます。

「医局の紹介」「紹介会社を使って応募」に次いで多かったのが「知人の紹介」(39.7%)です。これは一般企業のサラリーマンの場合はほとんど見受けられない、医師ならではの求人探しの方法と言えるでしょう。その他には「自分で直接問い合わせして応募」(12.4%)「インターネットの求人広告を見て応募」(10.5%)といった方法で求人情報を探すケースもあるようです。第6位以下の項目も含めたアンケート結果は下記の通りです。

■医師が求人を探す方法【アンケート全結果】

質問「過去に行ったことがある転職活動やアルバイト探しの方法は?」※複数選択可 に対する回答集計結果
N=468、マイナビDOCTOR調べ

2.医師が転職エージェントに期待することランキング

医師が転職エージェントに対して期待するのはどのようなことなのでしょうか。今回のアンケートで最も多い回答は「求人情報の質」(53.2%)でした。また、「求人情報の量」(47.4%)にも多数の票が集まっています。現在、医師を対象とした転職エージェントは数多くありますが、そこで紹介される求人情報が正確か、知りたいことがカバーされているかといった「質の側面」を重視するとともに、多くの案件の中から自分にマッチするものを選びたいという「量の側面」に対する期待が高いようです。

■医師が転職エージェントに期待すること【トップ5】

第1位 求人情報の質 53.20%
第2位 求人情報の量 47.40%
第3位 勤務条件・入社日などの調整代行 40.00%
第4位 面接日程の調整 15.60%
第5位 面接対策やアドバイス 10%

複数回答可、N=468、マイナビDOCTOR調べ

その他には、「勤務条件・入社日などの調整代行」(40.0%)「面接日程の調整」(15.6%)など転職に関わる事務的な部分へのサポートを期待する声もあります。とくに年収やオンコールの有無など待遇や勤務形態等の条件面に関する交渉は精神的にも負担に感じることですから、転職エージェントの担当者に代行してもらうことで負担を軽減することも有意義な活用法だといえるでしょう。

■医師が転職エージェントに期待すること【アンケート全結果】

質問「紹介会社に登録して転職活動をするにあたり一番期待することは?」※複数回答可 に対する回答集計結果
N=468、マイナビDOCTOR調べ

「面接時のキャリアパートナーの同席」を期待する医師も比較的少数ながらいます(4.9%)。とくに初めての転職活動で勝手がわからないという医師や、面接に苦手意識をもっている医師にとってキャリアパートナーは安心できる味方となりそうです。筆者の経験からも、面接に同席して的確な助け舟を出してくれるキャリアパートナーの存在はとても心強く、スムーズに転職を進めることができました。

転職エージェントを選ぶ際は、求人情報の提供以外にどのようなサポートをしてくれるのかをチェックするとよいでしょう。

3.登録した転職エージェント会社数ランキング

医師の転職活動をサポートする転職エージェントの多くは登録制となっています。登録内容は会社によってさまざまですが、一般的に、氏名や住所、医師免許取得年、略歴、保持資格、専門科、希望条件(勤務地、休日、年収など)といった基本的な情報を登録することとなります。登録が完了すると、これまでの経験や希望をふまえて求人情報を提案してもらえる、といった流れになっています。

■登録した転職エージェント会社数【トップ5】

第1位 1社 26.10%
第2位 2社 25.20%
第3位 なし 23.90%
第4位 3社 14.10%
第5位 5社以上 4.10%

N=468、マイナビDOCTOR調べ

アンケートの結果、転職を検討して転職エージェントへ登録している医師は72.1%と圧倒的に多数を占めていました。上記で紹介した「医師が求人を探す方法ランキング」では、紹介会社を使って応募したことのある医師は40.4%でしたから、転職エージェントの登録はしているものの実際に応募するまでにはいたっていないケースが少なくないことがわかります。登録だけをして応募をしない医師は、「情報収集だけを目的としている」「将来的な転職を想定してとりあえず登録をしてみる」といった活用をしているのではないかと推察されます。

また登録会社数も概して多くはありません。登録をしている転職エージェント数は「1社のみ」が最多で26.1%「2社」の医師は25.2%という結果になりました。「3社」に登録している医師は14.1%とさほど多くなく、信頼できる1~2社に絞っている傾向が浮き彫りになりました。

■登録した転職エージェント会社数【アンケート全結果】

質問「現在登録している紹介会社数は?」に対する回答結果
N=468、マイナビDOCTOR調べ

「5社以上」に登録している医師は4.1%と、全体の中でもかなりの少数派であるとわかります。

転職サイトなどで公開されている以外の非公開も転職エージェントは有しています。自らの情報や経歴、希望条件等を登録することは少々面倒に感じるかもしれませんが、一般には公開されていない情報にアクセスできることも、転職エージェントに登録することで得られるメリットのひとつだといえるでしょう。

4.医師が応募前に知りたい情報ランキング

■医師が応募前に知りたい情報【トップ5】

第1位 年収・月収・手当などお金について 68.60%
第2位 職場の雰囲気 41.00%
第3位 休日・休暇 37.20%
第4位 残業時間 25.90%
第5位 求められる人物像 21.80%

複数回答可、N=468、マイナビDOCTOR調べ

医師が転職先を探す際に注目するポイントは多々ありますが、アンケートで最も多い回答は「年収・月収・手当てなどお金について」(68.6%)でした。当然ながら「働く上で報酬の高低が気になる」「より高額の報酬をめざして転職する」という人は少なくなく、やりがいやワークライフバランスの充実よりも意識されることが多いという結果になりました。

収入面が第2位以下を大きく引き離す結果となりましたが、「職場の雰囲気」(41.0%)「休日・休暇」(37.2%)が第2位、第3位と続くなど、働きやすさを評価する指標ともいうべき項目が上位を占めています。第6位以下ではありますが、「福利厚生」(21.6%)「勤続年数・離職率について」(21.2%)といった項目にも関心が及んでいることがわかります。

■医師が応募前に知りたい情報【アンケート全結果】

質問「転職する企業について、応募前にどのような情報を知りたいか」※複数回答可 に対する回答結果
N=468、マイナビDOCTOR調べ

また、割合こそ多くないものの「求められる人物像」(21.8%)「面接で重要視するポイント」(8.5%)など転職活動に必要な情報を求めている医師も多いことがわかりました。これらの情報は、医師から転職希望先に直接問い合わせることはなかなかしにくいため、転職サイトや転職エージェントからの情報を求めている医師が少なくないのでしょう。実際、担当者から応募先へと問い合わせてもらうなどすれば、転職活動の大きな助けとなるでしょう。

5.転職活動の相談相手ランキング

転職は人生の転機のひとつですから、深く悩んで当然です。とくに新卒時に一般企業で求められるような就職活動を行っていない医師は、転職活動をしようと思っても何から始めてよいか分からないケースが大半です。転職によって収入やライフスタイルが大きく変わることもあるため、同居する家族がいる場合などはそもそも自分ひとりでは転職先を決定できないという事情もあります。

■転職活動の相談相手【トップ5】

第1位 夫・妻 45.90%
第2位 誰にも相談しない 25.60%
第3位 友人・知人 22.40%
第4位 職場の同僚 13.20%
第5位 両親・義理両親 11.10%

複数回答可、N=468、マイナビDOCTOR調べ

アンケート結果によると、医師が転職活動に関する悩みを相談する相手として最も多いのは「夫・妻」(45.9%)であることが判明しました。転職により自分だけでなく家族の生活が大きく変わることもあるため、当然の結果であるといえるでしょう。その他の相談相手として「友人・知人」(22.4%)「職場の同僚」(13.2%)と回答した医師も多く、身近な人に相談を持ちかけている様子がわかります。

■転職活動の相談相手【アンケート全結果】

質問「転職活動の相談相手は?」※複数回答可 に対する回答結果
N=468、マイナビDOCTOR調べ

一方で、「誰にも相談しない」(25.6%)という回答も少なからずありました。このことから自身の中でキャリアプランを明確にしている医師が多いこともわかります。もちろん自身の目指すキャリアプランに従って行動していくことは大切ですが、転職活動では第三者から客観的な意見をもらうことにより、新たなキャリアの可能性に気づけることがあります。「誰に相談をしたらいいかわからない」という医師は、転職のはじめから終わりまで手厚くサポートしてくれる転職エージェントのキャリアパートナーに相談することも考えてみてはどうでしょうか。

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PROFILE

執筆/成田 亜希子(なりた・あきこ) 
 
医師・ライター。2011年に医師免許取得後、臨床研修を経て一般内科医として勤務。その後、国立保健医療科学院や結核研究所での研修を修了し、保健所勤務の経験もあり。公衆衛生や感染症を中心として、介護行政、母子保健、精神福祉など幅広い分野に詳しい。日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。

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