医師の転職失敗パターンと3つの理由|医師転職ナレッジ

医師の転職失敗パターンと3つの理由

一般企業のサラリーマンの場合、転職経験が多いと転職活動の際に不利になることがありますが、医師は過去に4、5回転職していても不利になることはほとんどありません。ただし、気軽に転職できるがゆえに安易に入職先を決めてしまい、失敗してしまうこともあります。なぜ医師は転職で失敗してしまうのでしょうか?

1.転職に「失敗した」と感じた3つのポイント

医師が転職に失敗したと感じるポイントにはどのようなものがあるのでしょうか?

①年収が下がった

このパターンの失敗で多いのが、過重労働が原因で転職した場合です。あまりにも忙しすぎる環境にいると、ワーク・ライフ・バランスを維持できる環境で働きたいと思うのは当然のことです。だからこそ、労働時間が比較的少ない転職先に飛びついてしまいます。

しかし、実際に働いてみると、残業時間が減ったぶん前職よりも年収が大幅に下がってしまった、という失敗が起こり得ます。年収が下がることを事前納得したうえで転職するのであれば別ですが、そうでないなら「労働時間を減らしつつ、現在の給与水準を維持できる転職先」を吟味するべきです。

②知人の紹介なので不満が生じても辞めにくい

いざ転職をしてみると、病院内の人間関係が悪かったり、実は激務だったりと、転職前に想像していた就業環境と異なっている場合もあります。
こんなとき、「医師は転職しやすい職業なのだからまたすぐに転職をすればいい」と思うかもしれません。しかし、そう簡単にいかないのが知人の紹介で入職したケースです。ほとんどの場合、自分より上の立場の医師からの紹介でしょうから、紹介をしてもらった手前、簡単には辞められないでしょう。就業環境に不満があって前職を辞めたはずなのに、現職でも不満が生じるようならばその転職は失敗だったといえます。

③イメージとのギャップが大きかった

現職への「大きな不満」を解消しようとすぐに内定をもらえるところに転職を決めてしまうと、下調べができていないぶんギャップが発生することがあります。とくに「人間関係」は転職前にはなかなかわからないものです。辞めることで「現職での人間関係」から離れることはできても、新しい職場でまた別の人間関係の問題が生じることもあります。
人間関係のみならず、「思ったよりも激務だった」「思ったよりも給与水準が良くなかった」など転職前に思い描いていた職場環境とは程遠い現実が待っている可能性があります。

2.転職に失敗する3つの理由

それではなぜ、転職に失敗してしまうのでしょうか。失敗が起こりやすくなる要因を挙げていきます。

要因①自己分析が不十分

自分はいったい職場に何を求めているのか、将来的にどうしたいと思っているのか――こうしたことは深く考えていないと案外わからないものです。
「過重労働が不満」「給与が不満」「人間関係が不満」など、現在不満に思っていることを解決することも重要ですが、一番大きな不満を解消することだけにとらわれると、どうしてもミスマッチが生じます。それは、不満ばかりに気をとられ「自分が目指す医師像」を明確にできておらず、別の不満が生じるためです。

年収や労働条件などの勤務条件面のみならず、どのような仕事をしてキャリアを積みたいかという業務内容面、人間関係や設備などの勤務環境面など、さまざまな角度から自分が何を転職で重視するかを考えておきましょう。

要因②転職先の情報収集不足

独力で求人に応募する、知人の紹介を頼るなど、独力で転職をすることによって失敗をするケースもあります。なぜなら、これらの方法では入職するまで病院内部の情報を知ることができないためです。病院のホームページに「ワーク・ライフ・バランスを大切にしています」と書かれていても、実態は過重労働が常態化している……ということもめずらしくありません。

要因③焦って転職をしてしまった

「一刻も早く現職を辞めたい」「今の職場じゃなければいいや」とすぐに転職してしまうと、あまり条件が良くない求人を選んでしまうこともあります。好条件、好待遇の求人が出るかどうかは運とタイミング次第です。待遇面を重視するなら、現職に不満があっても転職活動は焦らず慎重に進めましょう。

3.転職を成功させるためにするべきこと

転職活動を成功させるために重要なことは、転職先の情報を正しく把握しておくことです。その点で、転職をしたいと思い立ったらまずは転職エージェントを頼ることをおすすめします。転職エージェントは勤務環境や雰囲気など病院内の実情に詳しいため、事前に確認することができます。

条件面の交渉をしてもらえるという点も転職エージェントを活用するメリットです。勤務環境や給与面について直接病院に聞くのは印象が悪くなる可能性がありますが、転職エージェントを通してなら心配ありません。ささいな疑問や条件面の不安があればどんどん聞くようにしましょう。

また、余裕をもって転職スケジュールを決めることも重要です。現職での退職交渉には想像よりも時間がかかります。好条件の求人が出るのを待ちながら1年ぐらいかけて転職をするつもりでいると、余裕をもって進められます。転職エージェントに登録する場合は、面談をして自分の希望を伝えておくと、希望の条件の求人が出た場合に連絡をもらえます。

文:太田卓志(麻酔科医師)

RECENTLY ENTRY