地方勤務の医師が高給与な理由|医師転職ナレッジ

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地方勤務の医師が高給与な理由

つい無意識に「職場は近いもの」という固定観念に縛られていませんか?確かに満員電車に揺られて遠くまで通勤するのは嫌ですよね。しかし職場の近さという条件を外せば、今よりもはるかに高い給与水準の病院を見つけることができるかもしれません。「もう少し年収が高ければ……」と思っている人は地方求人に目を向けてみるのはどうでしょうか?

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1.東日本の地方は医師不足が深刻

当然ですが大都市には人口が多く、その分医師も数多く存在しています。平成28年度の厚生労働省の調査によると、都道府県別に見た人口10万人当たりに対しての医師数では、徳島県が315.9人と最も多く、京都府314.9人、高知県306人、東京が304.2人程度となっています。全国平均は人口10万人当たりに対して240.1人程度です。

医師が少ない都道府県では、とくに医師のニーズが高いため給与水準を高めに設定している医療機関も中にはあります。東京都から通勤距離を伸ばして埼玉県、茨城県、千葉県などでの勤務を視野に入れると、好条件の求人が見つかる可能性があるのでおすすめです。

<医師が多い都道府県>

1位 徳島県 315.9人
2位 京都府 314.9人
3位 高知県 306.0人
4位 東京都 304.2人
5位 岡山県 300.4人

<医師が少ない都道府県>

1位 埼玉県 160.1人
2位 茨城県 180.4人
3位 千葉県 189.9人
4位 新潟県 191.9人
5位 岩手県 193.8人

※都道府県別・人口 10 万人当たりの医師数。
厚生労働省 平成28年「医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」より

なお、医師は西日本で充足する傾向があるのに対して、東日本の地方部では大きく不足しているという傾向もあります。これは、関西圏には国公立の医学部が8校存在しているのに対して、関東圏には4校にとどまっていることも背景のひとつとして考えられています。

神奈川県の人口10万人当たりの医師数は205.5人です。埼玉県や茨城県、千葉県と比較すると多い数値に見えるかもしれませんが、人口の多さを考慮に入れるとより多くの医師が必要とされているのではないでしょうか。東京都に居住する医師の方は、埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県など関東近郊の医療機関での勤務を検討してみてはいかがでしょうか

2.関東近郊の病院は日給12~15万円

このように、埼玉県や茨城県、千葉県は医師数が不足している傾向にあります。これらの県には、仮に東京に在住していた場合、1時間から1時間半程度の通勤時間で到着することもできます。1時間から1時間半程度の通勤時間ならば、それほど負担が大きいものではないのではないでしょうか。
私は、東京に在住するフリーランス医です。しかし、東京の病院では働いていません。働いている場所は、埼玉県と山梨県です。埼玉県では2か所の病院で働いていますが、通勤時間は東京からそれぞれ1時間程度です。山梨県では1か所の病院で働いています。通勤時間が長くなりそう、と思われる方もいるかもしれませんが、長距離バスを利用することで1時間半程度の通勤時間で済んでいます。長距離バスは前もって予約しておけば必ず座れるため、むしろ電車移動よりも楽かもしれません。
私の診療科は麻酔科で、東京では日給8万円から10万円程度の条件の求人が多くなっています。私が働くうえでの第一に優先しているものは収入なので、東京で働くことに疑問を感じました。
せっかく交通の便のよいところに住んでいるのだから、地方の病院で働くのもアリなのではないか、ということで転職エージェントの人に相談して求人を紹介してもらったところ、埼玉県や山梨県の求人を見つけることができました。埼玉県では私が現在働いている病院以外でも、日給12万程度の病院が多く、山梨県の病院に至っては15万円程度の給与水準となっています。
大都市から地方へのアクセスは比較的容易なことが多いですが、仮に地方に住んでいたらそうもいきません。地方から地方へのアクセスは、非常に時間がかかることが多いです。東京だけに限らず大阪や兵庫、福岡、仙台、札幌などの大都市に住んでいる人は、多少通勤時間がかかるとしても、周辺地域の求人に目を向けてみると、高水準な条件の求人を見つけられる可能性が高まります。

3.常勤医もフリーランス医も好条件

私は現在フリーランス医として働いていますが、転職エージェントからは常勤医師の求人も紹介されます。それを見たうえでの感想ですが、フリーランスだけではなく、常勤医の給与面でも地方のほうが好条件のように感じます。「長時間働いているのに収入があまり高くない」――このような不満を抱える医師はとても多いと思います。事実、東京都内の病院は、人口が多いために激務になりやすい傾向にあり、かつ医師数も多いため、需要と供給のバランスの問題で給与面が低くなってしまうことがあります。
もちろん、働くうえで重要なことは給与面だけではありません。実際の労働時間や人間関係、スキルアップなど様々な条件が合致することが重要です。しかし、あくまで給与をアップさせるということだけを考えるならば、地方の求人に目を向けるのはとても有効な手段なのではないかと思います。
また、「地方求人」というだけで敬遠する医師も少なくないため、応募したら内定が出やすいというメリットもあります。さらに、医師数が足りていないからこそ、いざ内定を得たときにある程度こちらの望む条件を呑んでくれることも多く、実際に働いてみるととてもよい環境だったということもあります。都市圏で転職を考えている人は、自宅近くの求人だけではなく、地方求人にも目を向けてみると思いがけず「お宝求人」に出会えるかもしれません。
文:太田卓志(麻酔科医)

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