外科医はなぜ激務? 向いてる人の特徴と転職時に注意するポイントを解説|医師転職ナレッジ

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外科医はなぜ激務? 向いてる人の特徴と転職時に注意するポイントを解説

外科医は激務に耐えきれず転職を検討する人が多い職業です。当直をはじめ診療時間外の労働が多いこと、ミスの許されない高い集中力が伴う業務が多いことが挙げられます。

業務の特殊性から、個人の適性や性格の影響を受けやすい職業のひとつともいえます。外科医で働き続けるのがきつく、自分は向いていないと感じるなら転職を検討する選択もあるでしょう。

今回は外科医が激務になりがちな理由や向いている人の特徴、転職成功のポイントを解説します。どの科に所属するか悩んでいる医師の方や、外科医から転職を考えている方はぜひご一読ください。

〈この記事のまとめ〉

  • 外科医が激務な理由は当直をはじめ、時間外労働が多いから
  • 外科医の週間当たりの労働時間は52.2時間と平均より高い
  • 外科医からの転職では同領域の内科、または緩和ケアへ転進がおすすめ

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1.外科医が激務といわれる理由

外科医は医師の中でも激務の仕事だといわれています。休日に急患で呼び出されたり、当直でほぼ寝ない状態で翌日の診療に臨んだりと、ハードワークが常態化しています。なぜ外科医が激務になりやすいのか理由をみてみましょう。

1-1.休日や夜間も処置や手術に対応するから

外科医は患者さんの容体に合わせて休日・夜間にも処置や手術が発生します。場合によっては手術室に何時間もこもることも珍しくなく、膵臓がんや脳関係の手術の執刀では10時間以上立ちっぱなしで対応する場合があります。

手術中はひとつでも判断に誤りがあれば患者さんの命に関わるため、少しも気を抜けません。勤務時間外のオンコール対応が原因で、心も体も休まる時間がないことが外科医の労働環境を悪化させているのです。

1-2.当直があるから

入院患者を受け入れる病院に勤務する外科医は当直が避けられません。患者さんの急変や緊急外来に備えて、24時間医療を提供できる体制を整える必要があります。宿直がある日のスケジュールは通常業務が終わった後、そのまま時間外勤務に移ります。

合間に休憩時間はありますが、一度の病院への拘束時間が30時間を超えるケースも珍しくありません。とくに急患対応が多い職場は夜間でも忙しく、仮眠や休憩をとる時間が限られます。

翌日に手術のような体力が必要な業務が続く場合、百戦錬磨の外科医でも「きつい」と感じてしまうでしょう。

1-3.休める時間が少ないから

外科医は休める時間が少なく、一週間常に働きっぱなしの状態に陥るケースも珍しくありません。まず当直をはじめ、診療時間外の業務が多いことが要因です。人員が豊富な病院なら、複数の医師で当直のサイクルを回すことで、ひとり当たりの負担を和らげられます。

しかし人員不足に悩む職場の場合、ひとりの外科医が週に何度も担当したり、急患対応からオンコールまで対応することも。翌日も通常の業務があるため、疲れ切った状態で診察を行う場合も多いです。

こうしたハードワークは研修医が外科医を避ける主要な理由のひとつです。

2.外科医の待遇

転職を考えるうえで重要な要素が収入や勤務時間などの待遇です。外科医は医師の中でも平均年収が高い部類に入りますが、労働時間も長くなりがちな職業でもあります。転職時に気になる外科医の待遇をみてみましょう。

2-1.平均年収

労働政策研究・研修機構の「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると外科医の平均年収は1,374万円です。これは脳神経外科、産婦人科医に次ぐ3番目の水準で、他科と比べても高収入が得られます。

外科医の年収が高いのは、リスクが大きい手術を担ううえに、労働時間も長期に及ぶためです。

外科医の数は不足傾向にあります。地域偏差も伴い、地方では医療確保が難しい都市も出ているほどです。外科医のなり手がいない地域は相場以上の高年収を提示して、人材を募っている場合もあります。

なお年収は勤務先によっても変わり、大学病院や国立病院に勤める外科医は平均より低い傾向があります。年収が高いにもかかわらず外科医の人気がないのは負担に見合わないと考える若手医師が多いためです。時間外労働が多いことに加え、業務の性質上、高い医療事故や訴訟リスクが伴います。

※参考:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」

2-2.勤務時間

「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、外科医の週当たり労働時間は52.5時間です。医師全体の数値は46.6 時間なので、長時間労働が多い仕事だと考えて間違いないでしょう。

労働時間を長くせしめている主要な要因は当直や夜勤です。さらに週当たりの労働時間が80時間を超える医師がいる病院の割合をみると、救急救命機能がある病院が49%、大学病院が46%との結果が出ています。

救命医療を展開し、かつ病床数が多い病院は、医師の長時間労働が常態化しているといえます。勤務先が上記に該当する外科医はとくに過酷な環境で働いている可能性が高いです。

※参考:労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」

※参考:厚生労働省「医師の勤務実態について」

3.外科医が向いている人

医師の花形とも呼ばれる外科医は向き不向きがある仕事です。待遇や業務内容に憧れて志したとしても、自らの適性とかけ離れていては不満を抱きやすいでしょう。ここでは外科医に向いている人の特徴をご紹介します。

3-1.集中力がある

手術中一時も気を抜かずにメスを握り続ける集中力が求められます。数時間にわたって高い緊張を保ち続けるのは、誰でもできることではありません。しかも患者さんの数しだいでは一日に複数回手術を担当する場合もあるでしょう。

誰しも集中力を持続できる時間には限界があり、長時間にわたってミスなく仕事できる人も同様です。集中力がある人は休憩やすき間時間に息抜きをするのが上手い場合が多いです。また寝る前に翌日の施術プランを考え、脳内でスケジュールを考えておくのも効果があります。

緊張と弛緩を自分でコントロールして、集中力が必要な時に万全の状態に持っていける人は、外科医として活躍できる可能性が高いでしょう。

3-2.チームワークを重視する

外科医で活躍するための重要な要素が、チームワークへの意識の高さです。外科医の際立った技術力にスポットライトが当たりがちですが、外科はチームワークが重要な環境です。

心臓手術ひとつとっても、複数名の心臓外科医、麻酔科医、看護師、臨床工学技士と10名近くが手術室に集い、一丸となって施術にあたります。良い手術には外科医の技術が高いだけでは足りず、他のスタッフとの連携が欠かせません。

たとえば麻酔の導入でも、導入を補助する看護師や臨床工学技士、心臓外科医などの協力的で無駄のない動きが求められます。技術の研鑽に励むばかりではなく、一緒に仕事をするスタッフへの配慮できるかどうかも大切な資質です。

3-3.向上心がある

日進月歩の医療の世界では新しい技術や情報をキャッチアップする姿勢が欠かせません。医師免許を取得して臨床研修まで終えれば、外科医として現場で働くことが可能です。しかし一人前になるにはOJTで、指導医から徐々に現場で通用する技術について教えを請う必要があります。

インプットした知識を手技の形で昇華するには、手を動かすのが不可欠。癒着の乖離や血管の縫合といった細かな部分まで意識し続けるのは、向上心があってこそできることです。

ほかにも学会の発表を逐一チェックして動向を学んだり、新薬や術式にかかる情報を積極的に収集したり、医師であり続ける限り、たゆまぬ努力と勉強の姿勢が必要です。向上心は外科医に限らず、すべての医師に必要な素質といえるでしょう。

3-4.プレッシャーに強い

人の命に関わる高ストレス環境の中、ミスなく手術を遂行するには強い胆力が求められます。一度の判断ミスが重大な医療事故につながる恐れもあり、とくに手術中は一時も気が休まることがありません。

外科医で働くためには、緊張状態が常でも動じない鋼のメンタルが不可欠といえます。医師の中でも外科医は特にプレッシャーがかかる仕事だといわれています。頭脳明晰で博学なのはもちろん、受験勉強や部活動の大会等で結果を残し続けてきたストレスに強い人が医療現場でも活躍できるのです。

3-5.人の役に立ちたいという強い思い

手術では患者さんの体にメスを入れ、病気や外傷の治療を行います。休日出勤や当直もある中、日々このような治療に当たり続けるのは簡単ではありません。人の役に立ちたい、目の前の苦しむ人を助けたいという信念があってこそ続けることができるはずです。

額面だけでみれば収入は高い仕事ですが、長時間労働や高ストレスには見合わないと考える人も少なくありません。外科医の収入が高いのは業務の性質上、元々の基本給が高いうえ、長時間労働による時間外手当が多いことに起因します。

病気から回復した患者さんの笑顔や感謝の言葉のような待遇以外の要素に、喜びを見出す外科医もいるようです。お金を稼ぐことより社会貢献や他人の役に立ちたいと心から感じられる人向きの仕事です。

3-6.ハードワークが苦じゃない

外科医はオンコール対応があり、手術も長時間に及ぶため、ハードワークを強いられます。実際に労働時間は他科より長い傾向が見受けられます。長時間労働でも耐えうる頑健な精神ならびに身体を持つ人でないと勤まらないでしょう。

命を預かる外科医が長時間勤務によって、疲弊しきった状態で業務にあたっては大変危険です。近年進みつつある働き方改革は、高負荷の仕事の代表格である医師にも及び始めました。新たに医師の勤務時間に上限が設けられ、過度な時間外労働が原則禁止となるのです。

とはいえ一般的な企業と比較して緩い規制にとどまり、以前としてハードワークが求められる職業には変わりありません。医師の人材不足が深刻な問題となっている地方ならなおさらです。働き方改革が進む状況でも過酷な労働環境に耐えうる強い心身は必須の要素です。

4.外科医からのキャリアチェンジ例

外科医として働きだした後に、自分は向いていないのではと思う場合もあります。激務で無理をしながら過酷な環境に耐えていたら、体を壊してしまうでしょう。外科医からのキャリアチェンジを考えている人におすすめの転科・転進先を紹介します。

4-1.同領域の内科への転科

外科医がスムーズに転職しやすいのは同領域の内科への転科です。一例としては消化器外科から消化器内科、心臓外科から循環器内科などが挙げられます。現在の知見が転科先でも役に立つため、即戦力と捉えられる可能性が高いでしょう。

懸念材料となるのが求人の数が少ないことです。規模が大きな病院では、消化器内科と循環器内科のように領域別に科を設けていないケースが多いのです。一方で一度内科への転科に成功すれば、その後のキャリアパスは幅広くなると考えられます。求人数が多い一般の内科への転職の可能性が開けるためです。

内科医は外科医より年収は低い傾向にありますが、ひとりひとりの患者さんと向き合いやすいのが利点です。診察・問診をはじめ、身体所見や病歴なども鑑み、症状の原因を探ります。考えられる可能性をひとつずつつぶし、本当の病名を突き止めていく過程にやりがいを見出す人もいます。

外科医として勤務先に貢献できる症例数を確保しながら、合わせて内科の業務にも携わることができれば、転科の可能性は高まります。

4-2.緩和ケア領域への転進

緩和ケア領域への転身も、外科医にとって進みやすいキャリアのひとつです。なぜなら日頃から腫瘍の切除等でがん治療に関わっている場合があるためです。緩和ケア領域への転進のデメリットは門戸が限られる点にあります。

専門外来や病床を備える病院の数は多いとはいえません。疼痛の軽減・除去も伴うことから薬物療法の知見が豊富な内科医や、麻酔で痛みを抑えられる麻酔科医にも人気があるためです。

求人数が少ないうえにライバルも多いと考えると、手術を担えるだけだと効果的なアピールは難しいかもしれません。今のうちに緩和ケアのチームへの所属を申し出る等、将来を見据えた準備が必要です。

5.キャリアチェンジする際の注意点

外科医からのキャリアチェンジを考える場合、転職エージェントの活用をおすすめします。外科医に向いているかいないかは判断できても、過去のキャリアや実績から、市場価値がどの程度なのか判断するのは難しいでしょう。

理想が高すぎる、または低すぎることでご自分に見合わない職場に転職した場合、転職先でも同じように苦しんでしまうリスクがあります。

医師に特化した転職エージェントでは、過去に悩みを抱える外科医たちに寄り添ってきた経験があります。今までに培った知見やノウハウをフルに活かして、自分に合った求人を見つけることが可能です。

求職者の悩みや考えを丁寧にヒアリングし、現職にとどまる方が良いのか転職に踏み切った方が良いのか、専門的な立場から一緒に考えます。人生設計を踏まえて、理想のキャリアプランを練るサポート役となるので、少しでも転職に迷われているならぜひ活用してみましょう。

6.キャリアプランを考え、今後に備えよう

外科医の仕事が激務だと感じているなら、同領域の内科への転科、緩和ケア領域への転進を考えるのもひとつの手です。

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