マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
入院患者や高齢者施設の入居者に提供される給食、配食サービスなどの調理品市場が拡大しています。2023年度の市場規模は1兆5555億円となり、この5年で7.5%増。調理や配膳オペレーションの省力化を目的に病院や高齢者施設での活用が広がっており、今後も病院や高齢者施設に提供される調理品市場の拡大が見込まれています。
病院の入院患者や高齢者施設の入居者に提供される給食、配食サービスなどの調理品市場が拡大している。矢野経済研究所によると、2023年度の市場規模は1兆5555億円、ここ5年で7.5%増。調理や配膳オペレーションの省力化を目的に病院や高齢者施設での活用が広がる。同社は「今後も市場は拡大する」とみる。
23年度の調理品市場は前年度に比べ3.5%増えた。内訳は、腎臓病や糖尿病患者などに提供する病者食が5,906億円(前年度比3.7%増)、介護認定を受けた高齢者などに提供する介護食が5,780億円(同2.9%増)など。再加熱し盛り付けるだけで患者や入居者に提供できる「完全調理メニュー」などが着実に拡大しているという。同社は、調理現場の人手不足の解消や時短化などのニーズに対応しているとしている。
今後も病院や高齢者施設に提供される調理品市場の拡大が見込まれる。同社は28年度の市場規模を23年度比11%増の1兆7,232億円と予測している。
出典: 医療介護CBニュース