マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
1992年をピークに減少が続く病院病床数ですが、厚労省が昨年の「医療施設調査」と「病院報告」の結果を発表したところ、病床の利用率に関しては昨年から横ばいの80.1%であることが明らかになりました。
厚生労働省は26日、昨年の「医療施設(動態)調査」と「病院報告」の結果を公表した。全国の病院数は計8442施設(前年比38施設減)で、その病床数は計156万1005床(同4963床減)だった。1日平均在院患者数は125万769人で、前年と比べ4635人減った。病床利用率は前年と同じ80.1%だった。【佐藤貴彦】
病院の病床数は、1992年の168万6696床をピークに減少が続いている。昨年の病院病床数の内訳は、一般病床が89万1398床(同2572床減)、精神病床が33万4258床(同2024床減)、療養病床が32万8161床(同245床減)などだった。
一般病床と療養病床は、診療所の分を合わせて計132万3079床(同6998床減)あった。これを、少子・高齢化が進んだ2025年時点の需要に見合う「必要病床数」(計119万821床)と比べると13万2258床多い。
病床区分別に見た病院の1日平均在院患者数は、一般病床が67万449人で、前年と比べ417人増えた。一方、療養病床は28万9771人(前年比2153人減)、精神病床は28万8631人(同2772人減)だった。
病床区分別の病床利用率は、療養病床が最も高い88.2%(同0.6ポイント減)で、精神病床は86.2%(同0.3ポイント減)。一般病床は75.2%(同0.2ポイント増)で、2年連続で上昇した。
病院の1日平均外来患者数は135万5757人で、前年と比べ1万936人減った。
出典:医療介護CBニュース