輸液中に四肢から採血、検査値に影響も 医療機能評価機構が注意喚起|業界ニュース

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輸液中に四肢から採血、検査値に影響も
医療機能評価機構が注意喚起

マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
患者さんに輸液中に採血したところ、検査値に異常が発生されたケースが報告され、医療機能評価機構が注意をうながしています。
例としてあげられたケースでは、看護師が末梢静脈ラインから輸液中の右上肢から採血を行い、それを元にした検査でパニック値が出たため医師がカルチコール投与をしてしまいましたが、異常値は輸液中に採血をしたのが原因だったと後になって判明しています。

日本医療機能評価機構は15日、採血に関する注意事項をホームページに掲載した。末梢静脈ラインから輸液中の四肢で採血を行ったため、検査値に影響があったケースが、2013年1月から17年3月までに3件あったという。【新井哉】

同機構によると、事例の1つは、乳がん手術後の患者の採血時、看護師が「右上肢での採血・血圧測定は禁止」と表示があるのを見て、末梢静脈ラインから輸液中の左上肢から採血を行った。

1時間後、別の看護師が検査部から血糖値が上昇しているとの報告を受けた。主治医の指示を受け、この看護師が患者にインスリンを投与することを説明すると、患者から「なぜ血糖値が高くなるのか」と質問があり、輸液中の左上肢から採血していたことに気付いた。

別の事例では、夜勤の看護師が採血を行う際、PICCカテーテルを留置している左上肢を避け、末梢静脈ラインから輸液中の右上肢から採血を行った。その後、検査部からナトリウムとカリウムのパニック値(緊急異常値)であると連絡があった。

医師から再検査の指示を受けた日勤の看護師が再度右上肢から採血を実施。再検査でもパニック値だったため、医師がカルシウム補給剤のカルチコールを投与し、GI(グルコース・インスリン)療法を行った。その後、医師が採血後に貼るパッド付き絆創膏が右上肢に貼付されているのを見て、輸液中に右上肢から採血したことに気付いた。

こうした事例があった医療機関では、輸液中に採血を行うと、検査値に影響する可能性があることを院内に周知したり、検査結果が異常値の場合、患者の状態をアセスメントして治療の必要性を判断したりするといった再発防止に取り組んでいるという。

出典:医療介護CBニュース

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