マイナビDOCTOR 編集部からのコメント
首都圏全域でインフルエンザが警報レベルとなりました。
特に東京都は今シーズン初、1週間の定点医療機関当たりの患者報告数が前週比約36%増の38.73人と、警報基準値の30人を上回っています。
埼玉県では前週比約34%増の51.68人、千葉県で約36%増の51.4人、神奈川県で約47%増の49.49人です。
年齢では10歳未満が多く罹患しており、東京・神奈川では全体の半数近くを占めています。
ウイルスの種別では、埼玉県が「県内で流行しているのはA 香港型」と説明し、千葉県の公表データでもA型が9割を占めています。
首都圏でインフルエンザが猛威を振るっている。東京都などがまとめた1月23日から29日までの1週間の患者報告によると、4都県で軒並み患者が増加。首都圏全体で警報レベルを上回った。埼玉県は「前年同時期よりかなり多い」と指摘、千葉県も「急な増加が続いており、今後も注意が必要」としている。【新井哉】
この1週間の定点医療機関当たりの患者報告数は、埼玉県で前週比約34%増の51.68人、千葉県で約36%増の51.4人、神奈川県で約47%増の49.49人、東京都で約36%増の38.73人となった。東京都は今シーズン初めて警報基準値の30.0人を上回った。
埼玉県では、秩父を除く全保健所管内で警報基準値を超過した。同県内の患者報告数は過去3シーズンで最も多く、熊谷(70.38人)と越谷市(67.31人)、朝霞(61.18人)、草加(60.47人)の保健所管内で警報基準値の2倍超の報告数を記録した。
千葉県でも君津(75.31人)や印旛(70.25人)、市原(64.64人)、松戸(63.28人)、船橋市(58.88人)などの保健所管内で警報基準値を大幅に上回った。神奈川県の厚木(68.47人)、鎌倉(62.0人)、相模原市(59.43人)、東京都の八王子市(50.67人)、多摩府中(50.39人)などの保健所管内でも多かった。
4都県の年齢別の報告数は、いずれも10歳未満の割合が高く、東京と神奈川は全体の半数近くを占めた。ウイルスの検出状況について、埼玉県は「県内の流行ウイルスはA 香港型」と説明。千葉県が公表した定点医療機関の迅速診断結果でもA型が9割超を占めた。
出典:医療介護CBニュース