内定辞退をする際のマナー|STEP.4

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STEP.4 円満退職・内定準備

医師が転職活動で内定辞退をする際のマナー

この記事は約 5 分で読むことができます。

医師が転職活動の末に無事に内定を得ても、さまざまな事情で内定辞退をしなくてはならないことがあります。内定辞退の連絡をするのは気まずく感じるものですが、連絡しづらいからといって音信不通にするのはNG。社会人としてのマナーにのっとり、誠意をもって辞退の連絡をしたいものです。具体的に何をどのように伝えればいいのか、内定辞退をする際のマナーを解説します。

この記事のまとめ

  • 内定辞退は直接訪問か電話で行う。選考中にメールでやり取りをしていた場合はメールでもOK。
  • 「内定を受けたことに対する感謝」「内定辞退の申し入れと理由」「面接日程の調整などに対する感謝」を伝える。
  • 内定辞退を代行してほしい医師は転職エージェントの利用がおすすめ。

1. 医師の内定辞退のマナー

一般企業の転職活動では、ひとりで複数の企業の採用試験を受けるため、内定辞退は頻繁に発生します。しかし、医師の転職活動では、応募が殺到する一部の人気病院を除いて転職活動で苦戦するケースはまれであり、応募数自体も比較的少ない傾向があります。就職難の時代にあっても医師は売り手市場で、転職先が見つからないということはまずありません。特に地方では多くの医療機関が深刻な医師不足に陥っているため、即戦力となる医師が渇望されているのです。

それゆえ、形式上は「面接試験」を課していても、実際は採用することを前提に、より有利な条件で医師を受け入れる機会ととらえている医療機関もあります。応募した医師としてはかなり高い確率で内定を得られるため、保険をかけて同時に複数の医療機関へアプローチするケースはまれです。

とはいえ、複数の医療機関から内定を得た結果、一方の医療機関に対して内定を辞退しなければならないこともあると思います。あるいは家庭の事情などでやむを得なかったり、条件面でどうしてもゆずれないポイントがあったりして内定を辞退することもあるでしょう。医師の内定辞退は少ないことに加え、応募しておきながら辞退することに対する気まずさなどから、先方への連絡がためらわれることも多いと思います。

しかし、気まずいからといって音信不通にするのはタブーです。内定を出してくれた医療機関に対して社会人として誠意をこめて断りの連絡をする必要があります。一般的に誠意が伝わりやすいのは直接訪問や電話とされていますが、現在は感染症予防の観点から直接訪問が敬遠される傾向があり、電話のほうが望ましいでしょう。また面接までのメールでのやり取りがメインだった場合などは、メールで連絡することも許容されると考えられます。どのような手段であっても、きちんと誠意を伝えるようにしましょう。

2. 医師の内定辞退・電話の伝え方

電話で内定辞退を伝える場合は、電話をかける前に話す内容をまとめておきましょう。最低限伝えるべき内容は、「①内定を受けたことに対する感謝」「②内定辞退の申し入れと理由」「③面接日程の調整などに対する感謝」の3つのポイントです。

【電話】内定辞退で伝えるべきポイント
①内定を受けたことに対する感謝
②内定辞退の申し入れと理由
③面接日程の調整などに対する感謝

また、転職先として決めた職場が辞退した医療機関の近隣にある場合は、紹介状などを通してやり取りをする可能性があるので、転職先の医療機関名を伝え、今後の良好な関係を願う言葉を添えることをおすすめします。

以下に内定辞退の電話をする際の伝え方の例を紹介します。これはあくまで一例ですので、ご自身の状況や内定先との関係性に合わせてアレンジしてください。

先日は内定を頂戴し、誠にありがとうございました。

大変うれしく思いましたが、あらためて自身の希望や適性をよく考えた結果、
内定を辞退させていただきたいと思います。

◎◎病院さまには面接日程の調整や院内見学などで多大なお心遣いをいただきながら、大変申し訳なく思っております。

誠に勝手ながら、△月から近隣の□□病院に勤務することになりましたので、
同じ地域医療に携わる仲間としてご指導いただけることを願っております。

3. 医師の内定辞退・メールの伝え方

メールで内定辞退を伝える場合は、電話で伝えるべき3つのポイントに加え、「メールで内定辞退を伝えることの非礼を詫びる文言」「先方の今後の発展を願う儀礼的な文言」も盛り込むとよいでしょう。

【メール】内定辞退で伝えるべきポイント
①内定を受けたことに対する感謝
②内定辞退の申し入れと理由
③面接日程の調整などに対する感謝
④メールで内定辞退を伝えることの非礼を詫びる文言
⑤先方の今後の発展を願う儀礼的な文言

以下に内定辞退のメール文面例を紹介しています。少々堅苦しい表現に感じられるかもしれません。口頭で伝えるよりも「申し訳ない」という気持ちが伝わりにくいことを考慮に入れて、ご自身の言葉で誠意を伝える文面に仕上げましょう。

◎◎病院  採用担当▲▲さま

このたびは大変お世話になっております。
先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。

過分なご評価を賜り恐縮する一方、
喜びをもって受け止めさせていただきました。
さりながら、あらためて自身の希望や適性などを熟慮した結果、
内定を辞退させていただきたく存じます。

面接日程の調整や院内見学などで皆様のお手を煩わせておきながら、
このような結果となり誠に申し訳ございません。

本来なら貴院へ参上してお許しを願うべきところですが、
失礼の段、ご容赦賜りますようお願い申し上げます。

今後とも貴院のますますのご発展を衷心よりお祈り申し上げます。

4. 医師の内定辞退は転職エージェントが便利

家庭の事情や内定先の比較検討によってやむを得ないこともある内定辞退。「気まずい内定辞退の連絡を誰かに代行してもらいたい」という方は転職エージェントを利用するという方法があります。

転職エージェントは、応募書類の作成や面接日の調整、さらに内定後の条件面の交渉まで、転職準備から入職までをトータルでサポートしてくれます。やむなく内定辞退をするときも応募者に代わって先方へ連絡してもらえるため、大きな心労を抱えることなくスムーズに転職活動を進めることができます。内定辞退の連絡を代行してほしい医師はもちろん、「忙しくて求人を探す時間がない」「転職先との日程調整や条件交渉が面倒くさい」といった医師は転職エージェントの利用を検討してみてはいかがでしょうか?

PROFILE

執筆/成田亜希子(なりた・あきこ)

医師・ライター。2011年に医師免許取得後、臨床研修を経て一般内科医として勤務。その後、国立保健医療科学院や結核研究所での研修を修了し、保健所勤務の経験もあり。公衆衛生や感染症を中心として、介護行政、母子保健、精神福祉など幅広い分野に詳しい。日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。

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